ラジオ制作

ラジオディレクターが教える1日の仕事のスケジュールと流れ

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ラジオディレクターの1日のスケジュールはどうなっているの?

 

放送局勤務の社員ディレクターは局だけで完結しますが、制作会社勤務のラジオディレクターは不規則。

 

この記事を書いた人

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りーまん

・中卒でラジオ制作会社に入社して10年勤務

・ワイド番組、スポーツ中継、ANNGなど担当

・現在はフリーで音声コンテンツプロデューサー、ディレクター

りーまんのプロフィール⇒運営者情報

X(旧Twitter)⇒りーまん@ただの中卒

 

この記事では「制作会社ラジオディレクターの、1日の仕事のスケジュールと流れ」について解説。

 

結論、担当番組の時間帯や本数によって、全く違います。

 

 

制作会社のラジオディレクターの1日の仕事の流れ

 

1日のスケジュールと流れ

  • 生放送入りは最低2時間前
  • 担当する生放送番組の本数によって違う
  • 打ち合わせや企画会議
  • キューシート(進行表)の作成と選曲
  • 収録番組の編集や完パケ(納品)
  • 逐一メールのチェックは欠かさない
  • 事務的な作業もこなす

 

生放送を担当する時間帯によっても違います!

 

生放送入りは最低2時間前

生放送を担当している場合、慣れているパーソナリティなら生放送開始の1時間前に局入りします。

その時にディレクターが不在であれば、打ち合わせもできません。

 

ディレクターは最低2時間前には局入りします。

「2時間」とは、すべての準備が整った上での2時間。

 

放送で使用するジングルや、音声素材も準備する場合には、当然2時間より前に入って準備。

 

ラジオの生放送の流れについては、下記記事にも書かせて頂きましたので、こちらからお読みください。

『ラジオ番組の生放送はどのように進行されていくのか?』を解説 - ラジオファイル

 

担当する生放送番組の本数によって違う

生放送番組の担当本数によって、スケジュールは全く変わります!

 

生放送は必ずその時間に行ってキューを振るので、スケジュールは動かせません。

 

例えば昼帯のワイド番組を週に3本くらい担当をすると、比較的同じ時間帯で動くので、体内時計は楽になります。

しかしこれが、早朝や深夜の番組も担当すると、たちまちスケジュールの組み立てが難しくなってきます。

 

打ち合わせや企画会議

最近はZOOMを使ってテレワークでも会議が行われるため、自宅でも会議ができるようになりました。

スタッフ全体で行う会議と、作家と2人での打ち合わせなどもあります。

 

週に何本も番組を抱えていれば、それだけ会議や打ち合わせの数が多くなることも。

 

キューシート(進行表)の作成と選曲

選曲はディレクターの腕の見せ所です!

 

ラジオディレクターには勤務時間という概念がないので、寝ても覚めても番組の企画や選曲を考えています。

そして番組スタッフと打ち合わせをした内容を、キューシートに落とし込む作業。

 

収録番組の編集や完パケ(納品)

収録番組も担当をしていれば、編集作業とOAするための完パケ(納品)作業も必要となってきます。

 

収録時間も自分の生放送とかぶらないように、希望時間帯を番組パーソナリティのマネジメント事務所に連絡。

その後、スタジオを予約しておさえます。

 

出演人数が多い場合などはミキサーの発注も!

 

局のスタジオが予約でいっぱいな場合などは、外部スタジオを予約して調整をします。

 

逐一メールのチェックは欠かさない

基本、人間は太陽が出ている時間に働いています。

深夜番組を担当しているディレクターが寝るのは午前中。

 

しかしふつうは誰もが常識的な時間に仕事の電話をしてきます。

寝ていて電話をとれないことも多々あるので、逐一メールをチェック。

 

例えば、番組でOAする予定だった楽曲のアーティストが逮捕をされてしまい、放送自粛音源になってしまった・・・など。

 

キューシートには選曲していたOA楽曲を書き換えて、選曲し直さなければいけません。

ラジオ番組のキューシート(進行表)の書き方と専門用語を解説 - ラジオファイル

 

事務的な作業も意こなす

ゲストブッキングもディレクターの仕事です。

マネジメント事務所に企画書をメールで送るなどの作業も。

 

ゲストが決まらなければ決まらないほど、ブッキング作業に忙殺されます。

 

特に抱えている番組が多い場合は大変です!

 

また生放送でアルバイトスタッフが買ってくる、ケータリングをディレクターが立て替え。

 

他に経費を払ったり伝票を記入したりや、番組プレゼント当選者を選ぶ作業などもあります。

 

 

これだけのことを1日のスケジュールの中に組み込んでいます。

 

制作会社のディレクターは他局の番組も掛け持ち

ラジオ制作会社はAM.FM問わず、他局の番組も掛け持ちしています。

 

最近はどの局もフリーアドレスなので、放送局の社員も自分のデスクもなし。

一見すると放送局の社員なのか制作会社の社員なのか判別はつきません。

 

放送局のCDは持ち出し禁止なので、局のCDルームでじっと聴いて選曲などしている時間などありません。

 

1日に3件の放送局をハシゴする日もざらにあるのです。

 

制作会社ディレクターは機材を自分で持ち歩いている

 

放送局によっては使用している機材が違うので、制作会社のディレクターは、音声編集を自分のパソコンで行います。

ラジオディレクターが番組制作での収録と音声編集で使用する機材一覧 - ラジオファイル

 

移動も多いのでバックの中にはパソコンや周辺機器、または自分のオリジナルBGM用のCDを常に持ち歩いています。

 

クリエイターは仕事に終わりがありません!

 

パソコンに音声編集ソフトをインストールしてあるので、編集は自宅でも行います。

 

現在ではどの局も番組の搬入はデータなので、そのまま局のサーバーにデータを取り込めば納品されます。

各番組には担当のプロデューサーがいるので、サーバー上からプロデューサーが番組の検聴をすることも。

 

 

まとめ:ラジオディレクターの1日のスケジュールは担当番組の数によって違う

 

改めて「制作会社ラジオディレクターの1日のスケジュールと仕事の流れ」です。

 

1日のスケジュールと流れ

  • 生放送入りは最低2時間前
  • 担当する生放送番組の本数によって違う
  • 打ち合わせや企画会議
  • キューシート(進行表)の作成と選曲
  • 収録番組の編集や完パケ(納品)
  • 逐一メールのチェックは欠かさない
  • 事務的な作業もこなす

 

ラジオは少人数でテレビは大人数で制作しているから、ラジオの仕事は楽なのでは?と思われている方もいます。

 

確かに映像編集よりは音声編集の方が時間もかかりません。

しかしその分、ラジオはテレビより担当する番組が多いのです。

 

基本、ヒマな制作会社のディレクターはいません。

 

会社に委託されて受けている番組、個人のつながりから受ける番組もあるので、ヒマになるときはないでしょう。

 

もし番組が軒並み終了しても、会社の方から別番組の担当を割り振られたりもします。

 

企画出しから、生放送キュー振り、編集や納品作業、ブッキングから事務作業までがすべてディレクターの仕事。

 

1日のスケジュール管理が、ラジオディレクターの仕事のパフォーマンスを決めます。

 

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