ラジオディレクターの仕事に何を求めますか?
「やりがい」でしょうか?
「年収」でしょうか?
どちらも必要ですよね。
結論、ラジオ制作会社ディレクターの年収は約300万円。退職金もほぼありません。
やりがいを求めた結果、最初は満足かもしれませんが、年齢を重ねるごとに不安になるでしょう。
この記事を書いた人
りーまん
・中卒でラジオ制作会社に入社して10年勤務
・ワイド番組、スポーツ中継、ANNGなど担当
・現在はフリーで音声コンテンツプロデューサー、ディレクター
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X(旧Twitter)⇒りーまん@ただの中卒
この記事では「制作会社のラジオディレクター年収と今後のキャリアアップ」について解説します。
放送局と制作会社のラジオディレクターの年収は別物
放送局と制作会社の年収比較
- 放送局社員と制作会社社員の年収の違い
- 制作会社社員の年収は上がっていかない
放送局社員と制作会社社員の年収の違い
放送局社員と制作会社社員のディレクターの年収は、倍以上は違います。
放送局への入社も非常に難しいです。
例えば、30代制作会社社員の年収が300万円とすると、放送局社員の年収は600万円。
放送局社員には異動がありますが、制作会社社員には大手ではない限り異動はありません。
ずっとラジオ制作の現場で仕事をしたい方にとっては、制作会社の社員になるのがベスト。
制作会社社員の年収は上がっていかない
年功序列の会社では、年齢や勤続年数によって、年収は上がっていきます。
しかし制作会社社員は年齢を重ねても、ほとんど年収が上がっていきません。
制作会社20代社員ADの年収は300万円を切ることもあります。
⇒ラジオ制作会社AD(アシスタントディレクター)の仕事内容と給料はいくら? - ラジオファイル
30代になって300万円に上がっても、大手制作会社ではない限りは、40代になっても400万円台は難しい現実です。
ラジオ業界の年収が上がっていかない理由
年収が上がらない理由
- ラジオもテレビも広告収入が激減
- ラジオ番組以外の収入を模索
ラジオもテレビも広告収入が激減
ラジオは常にオワコンだと言われます。
その理由の一つに、広告収入が激減しているから。
バブル時代はラジオ業界の年収も非常に高かったそうです。
テレビ業界もそうですが、同じくラジオ業界の広告収入も右肩下がりです。
これでは社員の年収も増えるわけありません。
ラジオ番組以外の収入を模索
地上波番組での広告収入が減っていけば、他で収入を得ようと考えます。
2010年以降に登場したradiko。
ここからラジオ局はデジタル化にシフトチェンジ。
放送局自体が音声コンテンツを独自で開発したりと、ネットラジオのサービスも展開中です。
アメリカではポッドキャストの利用者が激増中。
日本ではインターネット広告がテレビやラジオを上回り、音声コンテンツへの広告も増えてきました。
地上波の「ラジオ番組」だけで稼ぐのは難しい時代。
今後はデジタル化した放送局独自の音声コンテンツ、動画配信のネット広告で活路を見出していくしかありません
制作会社ラジオディレクターのキャリアアップ
今後のキャリアについて
- ①制作会社から放送局へと途中入社するケース
- ②フリーのラジオディレクターとして独立をする
- ③在職中から副業で結果を出して独立するパターン
- ④音声配信サービスの会社へと転職する
- ⑤放送作家への転身
①制作会社から放送局へと中途入社するケース
ぼくの知り合いのディレクターは、局のお偉いさんに気に入られ、制作会社から放送局へと中途入社したケースがありました。
局に中途入社ができるなら、イベント事業などでも経験が積めるのでキャリアアップの一つです。
②フリーのラジオディレクターとして独立をする
ディレクターとして長年に渡って番組制作の実績がある場合と、指名で番組ディレクターを任されるようになれば、フリーを考えても良いでしょう。
「ディレクター」としてのやりがいと「年収アップ」を同時に手に入れられるはずです。
③在職中から副業で結果を出して独立するパターン
制作会社のラジオディレクターでも副業をする方もいます。
いちばん多いのがWebで稼ぐ副業。
副業で結果を出して年収を上回りそうであれば、Webで起業を考えるパターンもあります。
また、在職中から動画編集のスキルを身につけておいた方が可能性も広がるでしょう。
④音声配信サービスの会社へと転職する
ラジオディレクターとしての経験があれば、音声配信サービスの会社へと転職するのはそれほど難しいことではありません。
ラジオ収録やポッドキャスト制作で、あなたのスキルが生かせるはずです。
⑤放送作家への転身
ラジオディレクターと作家を実際に兼務することも可能。
フリーのラジオディレクターになって、作家分のギャラももらいながら台本を書くというケースもあります。
⇒制作会社のラジオディレクターが放送作家にもなれる3つの理由 - ラジオファイル
まとめ:ラジオディレクターはあらゆるスキルを身につけよう!
改めてこの記事のまとめです。
放送局と制作会社の年収比較
- 放送局社員と制作会社社員の年収の違い
- 制作会社社員の年収は上がっていかない
年収が上がらない理由
- ラジオもテレビも広告収入が激減
- ラジオ番組以外の収入を模索
今後のキャリアについて
- ①制作会社から放送局へと途中入社するケース
- ②フリーのラジオディレクターとして独立をする
- ③在職中から副業で結果を出して独立するパターン
- ④音声配信サービスの会社へと転職する
- ⑤放送作家への転身
テレビディレクターなら動画編集の技術が身につき、YouTube作成の案件などでいくらでも仕事を請け負うことができます。
ラジオディレクターは音声編集のスキルのみ。
今後、キャリアップをしていくためには幅広いスキルが欠かせません。
個人での音声配信のスキルや動画編集、Webマーケティングや広告運用など。
ラジオディレクターを目指し、キャリアアップしていくなら「音」以外のスキルも身につけることが重要です。